芥川龍之介が残した名言を紹介

芥川龍之介 名言


芥川龍之介
芥川 龍之介(あくたが わりゅうのすけ) 1892年~1927年
小説家。
主な作品:「羅生門」 「鼻」 「地獄変」 「河童」 「歯車」など。




・女は常に好人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好人物を常に友だちに持ちたがるものである。



・恋愛の徴候の一つは彼女は過去に何人の男を愛したか、あるいはどういう男を愛したかを考え、その架空の何人かに漠然とした嫉妬を感ずることである。



・最も賢い生活は一時代の慣習を軽蔑しながら、しかもそのまた慣習を少しも破らないように暮らすことである。



・人間は、時として、満たされるか満たされないか、わからない欲望のために、一生をささげてしまう。その愚をわらう者は、畢竟(ひっきょう)、人生に対する路傍の人に過ぎない。



・他をあざけるものは同時にまた他にあざけられることを恐れるものである。



・恋愛の徴候の一つは彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである。



・われわれを恋愛から救うものは理性よりもむしろ多忙である。恋愛もまた完全に行なわれるためには何よりも時間を持たなければならぬ。



・人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。



・人生の競技場に踏みとどまりたいと思ふものは、創痍を恐れずに闘はなければならぬ。



・運命は偶然より必然である。運命は性格の中にあるという言葉は、決して等閑に生まれたものではない。




・わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。



・恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに価しない。



・人生は一行のボオドレエルにも若(し)かない。



・人生は地獄より地獄的である。



・人間の心には、互いに矛盾した二つの感情がある。だれでも他人の不幸に同情しない者はない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、少し誇張して言えば、もう一度同じ不幸におとし入れてみたいような気持ちになる。



・我々の生活に必要な思想は三千年前に尽きたのかも知れない。我々は唯古い薪に新しい炎を加えるだけであろう。



・好人物は何よりも先に天上の神に似たものである。第一に歓喜を語るのによい。第二に不平を訴えるのによい。第三に・・・ いてもいないでもよい。




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