三島由紀夫が残した名言を紹介

三島由紀夫 名言~その3


三島 由紀夫(Yukio Mishima) 
三島 由紀夫(みしま ゆきお)
本名:平岡 公威(ひらおか きみたけ)1925年~1970年
小説家・劇作家。
主な作品:「仮面の告白」「禁色」「潮騒」 「金閣寺」「豊饒の海」など。




・抜けたところのない人間は、 男でも女でも、人気を博することはむづかしい。



・純粋性には、一寸ゆるめるということはありえません。



・清潔なものは必ず汚され、白いシャツは必ず鼠色になる。



・重要なのは、ただ一つ、行動を以てする、死を以てする先見なのだ。



・涙を流すことが、泣くことが、何の感情の表現の目安になるというのか?



・忠告が社会生活の潤滑油となることは滅多に無く、 人の面目を潰し、人の気力を阻喪させ、恨みをかうことに終わるのが十中八、九である。



・必要から生れたものには、必要の苦さが伴ふ。



・悲しみとは精神的なものであり、笑いとは知的なものである。



・偶然とは、人間どもの理解をこえた高い必然が、ふだんは厚いマントに身を隠しているのに、ちらとその素肌の一部をのぞかせてしまった現象なのだ。



・二十九歳まで童貞でいられるとはすばらしい才能だ。



・愛から嫉妬が生まれるように、嫉妬から愛が生まれることもある。




・記憶はわれわれの意識の上に、時間をしばしば並行させ重複させる。



・女性はともすると、自分の力でもないものを楯にして、相手を軽蔑する。



・人間の想像力の展開には永い時間を要するもので、咄嗟の場合には、人は想像力の貧しさに苦しむ。



・良心は人を眠らせないが、罪は熟睡させるのである。



・長い準備があればこそ決断は早い。そして決断の行為そのものは自分で選べるが、時期はかならずしも選ぶことができない。



・男が女より強いのは、腕力と知性だけで、腕力も知性もない男は、女にまさるところは一つもない。



・現代の地獄は、地獄が存在しないことではあるまいか。



・ほしいものが手に入らないという最大の理由は、それを手に入れたいと望んだからだ。



・「僕の思念、僕の思想、そんなものはありえないんだ。言葉によって表現されたものは、もうすでに、厳密には僕のものじゃない。僕はその瞬間に、他人とその思想を共有しているんだからね」
「では、表現以前の君だけが君のものというわけだね」
「それが堕落した世間で言う例の個性というやつだ。ここまで言えばわかるだろう。つまり個性というものは決して存在しないんだ」



・愛というものは共有物の性質をもっていて所有の限界があいまいなばかりに多くの不幸を巻き起す。



・決して生をのがれまいとする生き方は、自ら死へ歩み入る他はないのだろうか。




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