島崎藤村 名言
島崎藤村(しまざき とうそん) 本名、島崎 春樹(しまざき はるき)
1872年~1943年 詩人、小説家。著書:「若菜集」「破戒」「夜明け前」など。
・木曽路はすべて山の中である。
・結婚するものに精神の勇気を要するならば、別れるものに取っては猶更精神の勇気を要する。
・ずっと年をとってからの日のために、雪が降ったから茶でも飲みにお出下さいと言えるような、そういう老後の友達を三、四人つくって置きたい、男でも女でもいいからそういう友達を三、四人ほしい、それにはお婆さんに成ってしまってからでは遅い、今からそれを心掛けて置きたい。
・人が四十三歳にもなれば、この世に経験することの多くがあこがれることと失望することとで満たされているのを知らないものもまれである。
・生きたくないと思ったって、生きるだけは生きなけりゃ成りません。
・しりたまはずやわがこひは 雄々しき君の手に触れて 嗚呼口紅をその口に 君にうつさでやむべきや
・明日は、明日はと言って見たところで、そんな明日はいつまで待っても来やしない。今日はまた、またたく間に通り過ぎる。過去こそ真(まこと)だ。
・人の世には三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、自らの体験によって得る智がそれである。
・昨日またかくてありけり 今日もまたかくてありなむ この命なにを齷齪 明日をのみ思ひわづらふ
・文章を添削することは心を添削することだ。その人の心が添削されないかぎりはその人の文章が添削されようがない。
・すべて、徹底を願うことは、それにともなう苦痛も多い。しかしそれによって与えられる快感は何ものにも見出すことが出来ない。
・梅の花さくころほひは 蓮さかばやと思ひわび 蓮の花さくころほひは 萩さかばやと思ふかな
・弱いのは決して恥ではない。その弱さに徹しえないのが恥だ。
・人生は大なる戦場である。
・この世にあるもので、一つとして過ぎ去らないものは無い、せめてその中で、誠を残したい。
・心のみかは手も足も 吾身はすべて火炎なり 思ひ乱れて嗚呼恋の 千筋の髪の波に流るゝ