サマセット・モームが残した名言を紹介

サマセット・モーム 名言


サマセット・モーム
サマセット・モーム(William Somerset Maugham)
1874年~1965年
イギリスの小説家、劇作家。1874年(明治7年)1月25日、パリに生まれる。5人兄弟の末っ子。8歳のときに母、10歳のときに父を亡くし、イギリスのケント州で牧師をやっていた父の弟ヘンリ・マクドナルド・モームに引き取られる。少年時代、家庭では孤独と不安を感じ、学校ではフランス訛りの英語と生来の吃音のためイジメにあった。著書:「月と六ペンス」「人間の絆」など。




・人間はすべて暗い森である。



・人間というものは、力を好む動物ですよ。



・結局人間というものは、朝から晩まで、不幸を招く原因ばかり作っているといえるのだが、そこはちゃんと、なんとかうまく幸運によって、愚行の結果を免れているのだ。



・恋は、忘我の感情である。それは、恋するものから、自我の意識を奪ってしまう。



・男は愛しているが、女のほうでは愛していない。そうした場合の男に対する女の残忍さほど、恐ろしいものはない。思いやりはもちろん、寛容さすらない。



・恋人として男と女と違う点は、女は一日中恋をしていられるが、男はときどきしかできないという点だ。



・男というやつは、酷いやつで、女のほうで離れたがらないと、男のほうから逃げ出していく。



・「なぜ美人はいつもつまらぬ男と結婚するんだろう?」 「賢い男は美人と結婚しないからさ」。



・男は結婚すると、かえって他の女と恋愛に落ちる。だが、それが終わると、ふたたび細君のもとへ帰ってくる。



・よい妻というのは、夫が秘密にしたいと思っている些細なことを、常に知らぬふりをする。それが結婚生活の礼儀の基本である。



・どんな頭の明晰な人でも、恋に終わりのあることは理解しえても、それを実感することはできない。



・結婚は素晴らしいことだが、結婚という習慣をつけたことはミステイクだと思う。



・恋は、人を実際以上の存在にすると同時に、実際以下の存在にもする。



・最も永く続く愛は、報われぬ愛である。



・人間、計量を絶した不可解な存在。



・不幸が人間を美しくするというのは嘘だ。幸福は場合によっては、そうするが、不幸は多くの場合、人を弱くし、執念深い人間にする。



・恋愛が最も重大な事件だなどという、そんな男は滅多にいるものではない。いれば、たいていくだらない人間に決まっている。



・世間にはいわば慈悲深い神様の命令で、明らかに一生独身生活を規定されている人間というものがいる。



・世間には、奇妙なことをする奇妙な人間がいっぱいいる。そして人間というものが、決して意志どおりになるものではなく、むしろどうにもならね必然によって動かされる。



・良い習慣から抜け出すことが、悪い習慣から抜け出すことよりもやさしいのは困ったことだ。



・良心は、個人が自己保存のために啓発した社会の秩序を見守る守護神である。



・天才、それはこの世界で最も驚くべきものだ。しかし、持ち主にとっては大きな重荷なのだ。



・人生とは、切符を買って軌道の上を走る車に乗るひとにはわからない。



・金だけが人生ではないが、金がない人生もまた人生とは言えない。十分な金がなければ、人生の可能性の半分はしめだされてしまう。




・自分は、20代には冷酷、30代には軽薄、40代には皮肉屋、50代にはちょっとやる、60歳には皮相と評される。



・思い煩うことはない。人生は無意味なのだ。



・虚勢は空虚の暴露にしかならない。



・愛の中に虚栄心が入ってくるというのは、結局自分自身をいちばん愛するからだ。



・毎日、自己の嫌いなことを二つずつ行うのは魂のために良いことだ。



・自分一人で、しかもただ自分のためだけに生きようなんて、君、途方もない話だよ。



・ロマンチックな生活を実践しようというためには、ある程度の俳優的天分がなければならない。



・老人になって耐え難いのは、肉体や精神の衰えではなくて、記憶の重さである。



・政治家がもちうる最大の資産は、女性関係について咎められない記録である。



・およそ絵の説明ほど退屈なものはない。



・作家は創造の熱望をもつが、同時にそれによって食うという罪のない熱望をもつ。そして作家は名声と富を追う。



・勝負事ほど、人間の性格を暴露するものはない。



・人生は冷酷だ、しかも自然というやつは、ときどきその子供たちを苦しめることに、恐るべき喜びをさえ感じるらしい。



・行きずりの読者を、二、三時間のんびりさせるか、旅行の退屈をまぎらわしてやるかのために、著者がどんなに苦心し、どんなつらい経験に耐え、どんな心労を味わったかは、神のみぞ知るである。



・同情心というものは、たしかに快い能力ではあるが、持ち主によっては、意識的に乱用されがちなことがよくある。



・美とは、芸術家が自己の心の痛手のさなかで、世界の混沌から創り出す、あの素晴らしく不思議なものである。



・人の同意を求める心は、おそらく最も抜きがたい文明人の本能なのではあるまいか?




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