文学に関する名言

文学 名言




・筋の面白さは、言ひ換へれば物の組み立て方、構造の面白さ、建築的の美しさである。(谷崎潤一郎)



・文学は肉声の絵画である。肉声に似ているほど、その文学はすぐれている。(ヴォルテール)



・文学は常に人生を予測する。文学は人生を複製しないが、その目的に人生を鋳造する。(オスカー・ワイルド)



・翻訳者とは、半分しか姿を見せていない美人を愛嬌たっぷりと、我々に向かって褒めそやす仕事熱心な太鼓持ちである。(ゲーテ)



・悪しき作家とは、読者に理解できない自己の内部での文脈を考慮に入れながら書く連中である。(カミュ)



・文学は商売と芸術とが半々であるときに最も栄える。(イング)



・翻訳は作品のあらを大きくし、その美しさをスポイルする。(ヴォルテール)



・文学と科学は、パンと水のようなものである。(トルストイ)



・文学者の仕事といふものは優秀であればあるほど、体系からの創造ではなく、虚無からの創造である。(横光利一)




・書くことは、祈りの形式である。(カフカ)



・自分の著書について語る作家は、母親が自分の子供について語るのと同様に悪い。(ディスレーリ)



・文学とは、青年らしくない卑怯な仕業だ、という意識が、いつも私の心の片隅にあった。本当の青年だったら、矛盾と不正に誠実に激昂して、殺されるか、自殺するか、すべきなのだ。(三島由紀夫)



・ほんとうの文学は、人間というものがいかにおそろしい宿命にみちたものであるかを、何ら歯に衣着せずにズバズバと見せてくれる。しかしそれを遊園地のお化け屋敷の見せもののように、人をおどろかすおそろしいトリックで教えるのではなしに、世にも美しい文章や、心をとろかすような魅惑に満ちた描写を通して、この人生には何もなく人間性の底には救いがたい悪がひそんでいることを教えてくれるのである。(三島由紀夫)



・言うべき時のほかは言うな、書かざるを得ない時のほかは書くな、君は作家である。書かざるを得ない時のほかは、けっして書いてはいけない。(トルストイ)



・文体の清純さと正確さの最大の文学はバイブルである。(ブレア)



・独自な作家とは、誰をも模倣しない者ではなく、誰も模倣できない者である。(シャトーブリアン)




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