アンブローズ・ビアスが残した名言を紹介

アンブローズ・ビアス 名言


アンブローズ・ビアス
アンブローズ・ギンネット・ビアス(Ambrose Gwinnett Bierce) 1842年~1913年
アメリカ合衆国の作家、ジャーナリスト、コラムニスト。
代表作:「悪魔の辞典」




・格言――歯の弱い者にも噛めるように、骨を抜き取った人生の知恵。



・歯医者――お前の口に金属を入れ、お前のポケットから硬貨を引き出す男。



・法律家――法律の網をくぐる技術に練達している者。



・知り合い――相手が貧乏だったとか無名であった場合には、顔見知りくらいだと言われ、金持ちだったり、有名だったりする場合は、親密な人間だ、と言われる友人関係をいう。



・議論――他の人々の思い違いをますます強固なものにする方法。



・辞典―― 一つの言語の自由な成長を阻み、その言語を弾力性のない固定したものにするために考案された、悪意に満ちた文筆関係の仕組み。



・退屈な人間――聞いてもらいたいときに話をする人間。



・口――男の場合は魂の出入口、女の場合は心の出口。



・日記――自分の生活のなかで、自分自身に対して赤面せず物語ることのできる部分についての日々の記録。



・うわさ――ひとの評判を抹殺しようとする暗殺者たちが好んで用いる武器。



・成功――自分と同輩者に対して犯す、ただ一つの許すべからざる罪。



・宗教――〈希望〉と〈恐怖〉を両親とし、〈無知〉に対して〈不可知なもの〉の本質を説明する娘。



・無宗教――世界中の偉大な信仰のなかで、いちばん重要な信仰。



・博学――学問に勤勉なひとの特色であるところの一種の無知。



・臆病者――危険な緊急時において脚で考えようとする人間。



・優柔不断――成功のもっとも重要な要素。



・愛国者――政治家に手もなく騙されるお人好し。征服者のお先棒をかつぐ人間。



・保守主義者――現存の弊害を新たな弊害をもって置換したいと望む自由主義に対し、現存の弊害に心を魅せられている政治家。




・災害には二種類ある。すなわち、我々には不運を、ほかの人達には幸運を。



・主義主張の争いという美名のもとに正体を隠している利害関係の衝突。私の利益のために国事を運営すること。



・戦争――平和の技術が生み出す副産物。国際親善の時期に、政治情勢が最大の危機に直面する。



・平和――二つの戦争の時期のあいだに介在する、騙し合いの時期。



・外交――祖国のために嘘を言う愛国的行為。



・想像――事実がしまい込んである倉庫で、詩人と嘘つきの双方で共有するもの。



・自制――先行する偏愛の道楽である。



・金銭――手放す場合はともかく、いくら持っていても何の利益ももたらさない結構な代物。教養の印あるいは社交界の入場券。持っていても悪くない、持ち運び自由な財産。



・結婚――共同生活体の一つの場合で、一人の主人と一人の主婦と、二人のドレイとから成り、それでいて全部合わせても二人にしかならない状態あるいは境遇。



・家庭――最後の頼みの綱として語れる場所。24時間営業中。



・幸福――他人の不幸を眺めることから生ずる快適な感覚。



・苦痛――友人の繁栄に曝されることによって罹る病気。



・称賛――他人が自分自身に類似していることを礼儀正しく認めること。



・偏見――明白な支えの手段を持たない気まぐれな意見。



・流行――賢者が嘲笑しながらも、その命令に従う暴君。




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