ロマン・ロラン 名言
ロマン・ロラン(Romain Rolland)
1866年~1944年
フランスの作家、評論家。人道主義者として国際平和運動の先頭に立つ。ノーベル文学賞受賞。著書:「ジャン・クリストフ」「ベートーヴェンの生涯」「魅せられた魂」など。
・理想主義のない現実主義は無意味である。現実主義のない理想主義は無血液である。
・誰でも幸福について語るが、それを知っているものは少ない。
・民主主義というのは、民衆にとって代わって、その厳粛な名目のもとに、若干の布教者たちの利益のために民衆の毛を刈る技法です。
・いつまでも続く不幸というものはない。じっと我慢するか、勇気を出して追い払うかのいずれかである。
・愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない。
・真理への愛のみが、われわれを決して裏切ることのない唯一の愛だ。
・恋は決闘です。右を見たり、左を見たりしていたら敗北です。
・英雄とは、自分のできることをした人である。ところが、凡人はそのできることをしない人で、できもしないことを望んでばかりいる。
・今日の新聞・雑誌は嘘の巣窟だ。そして読者の十中八九までが、嘘に丸め込まれる可能性がある。
・男性は作品を創る。しかし女性は男性を創る。
・生命のみが神聖である。生命の愛が第一の美徳である。
・人生は往復切符を発行していません。ひとたび出立したら、再び帰ってきません。
・ピラミッドは頂上から作られはしない。
・自己放棄は偽善である。
・演壇から発する言葉は、思想を変形してしまう。
・音楽こそ、まさしく精神の生活を感覚の生活へと媒介してくれるものです。
・大半の聴衆が興味をいだくのは、音楽ではなく音楽家である。
・芸術は征服された人生である。生命の帝王である。
・病気はためになることが多い。肉体を痛めつけることによって魂を解放し、浄める。いちども病気をしたことがない者は十分に自己を知っているとはいえない。
・自然は感傷主義には頓着しない。自然は自己の目的に達するためには、人間の徳性を踏みつけて通る。
・女性の世代は、その時代の男性の世代に比べて、つねに一時代の隔たりをもって進歩しているか、遅れているかである。
・悲しみは最良の友であり、ひとに法外な歓びを与える。
・かかる精神の弱さが、一人の科学者の精神に見えるとは・・・。アインシュタインの知性は、自然科学の分野では天才的であるが、それ以外では、あいまいで、自己矛盾している。(アインシュタインとロマン・ロランは平和主義の同志として交流を続けていたが、アインシュタインが戦争を肯定する手紙をロマン・ロランに送ってきた。その時の日記)
・裁判が、カネ次第で白を黒といい負かす技術であることは周知のとおりである。
・真実の生活に根ざす唯一の真の道徳は、調和の道徳であろう。だが、人間社会は今日まで圧迫と諦めの道徳しか知らなかった。